夜中に散歩する。
これは日課だ。
人混みが嫌いな僕がちゃんと世界を見れる、
堂々と何も気にせず外を歩ける唯一の時間だから。
日光に当たらないのは心配されるが日の出の時に少し浴びてるからと言い訳をいつも繰り返している。
大抵、そういうことではないと怒られるか笑われるかの2択だ。
家の中で窓から浴びてるからいいじゃないか。
夜に見える星空。
これは田舎者の特権じゃないか。
オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座、冬の大三角形。
とても綺麗だ。
冬の夜の冷たい空気もとても心地よい、
自動販売機で買うコーンスープの美味しさを引き立たせる。
歩みはどんどん上へと向かって登っていく。
馬鹿と煙は高いところが好きとか言うが、そうなのかもしれない。
登っている時の自分の口から出る白い息、星空、全てが一緒なのに飽きずに綺麗とワクワクする自分は馬鹿みたいな子供だ。
そして登り終えた時に見える日の出、そして家々の逆光に飽きずずっと見に来ている僕は本当に子供みたいだ。
1/24/2023, 11:29:06 PM