"美しい"
近頃そう思ったのは彼女を見かけた時だった
何気なしに友人と歩く彼女は、
特別何かができるわけでもない
言ってしまえば他の人より劣っている
そんな彼女に私は釘付けになった
私は彼女とは細かい違いがいくつもあった
それがわかっていくたびに
私は彼女から離れていっていると日々感じていた
友人以上になりたいわけでも、
常人と見られたいわけでもない私は
それが恋心と気づくまでかなり時間がかかった
彼女とは今でも友人のままだ
美しい彼女は、
私の多々ある汚い感情を、汚い私という人間を知らない
私の願いはただひとつ
美しいあなたへ、いつまでも美しいままでいてくれ
1/16/2024, 1:25:04 PM