二人ぼっちの世界に私一人だけ。
貴方なんていらないって手を振り払ってしまったから、
貴方はわたしの歩く方向と違う道へ進んでいった。
他のひとは、みんな透明になっちゃった。
だからわたしたちには、何にもわからない。
それなのに、貴方までいなかったらわたし…。
あぁ、もう一度貴方に触れたい。弱いなぁ。
私の手のひらは、半分消えかかっている。
それを見られたくないからいらない、なんて嘘をついたのに。
もう一度貴方と会いたいだなんてどうかしてる。
でも、貴方が一人ぼっちの世界にならないうちに
二人ぼっちの世界の間に貴方ともう一度見つめ合いたい。
走らなきゃ、貴方が行った方向へ。
貴方ともう一度二人ぼっちでお話ができるように。
お題「二人ぼっち」
3/21/2024, 2:30:33 PM