自分の命が燃え尽きるのを心待ちにして、俺はそこに座っていました。貴女を悼む碑の前で、何日も何日も何日も座って待ちました。
腹が減り、喉が渇き、背が痛み、それでも座り続けていたら、そのうち全てが消えていきました。
その時が来た瞬間は、覚えていません。
気づいたら、死んでいました。
貴女は昨夜、死ぬのが怖いなぁと、ぼんやり思いを巡らせていましたね。大丈夫ですよ。怖がる必要はありません。貴女の今世の命が燃え尽きることは、一つの終わりではありますが、貴女の魂は輝き続けます。俺たちの見立てでは、貴女はまだまだ何度も転生するでしょう。
それに、転生を終えてあの大きな廻り続けるものに回収されることも、恐れるべきことではありません。それは魂の、最後にして最高の救済なのですから。
9/14/2024, 10:55:42 AM