記録

Open App

ぽかぽかとした陽気が心地よいお散歩日和のとある日。

彼の提案で向かったのは水辺の公園だった。

水の流れる優しい音と共に、木漏れ日の中を黒猫が悠々と歩いている。

「君もお散歩?」

そう笑った彼が近付くと猫は一瞬立ち止まり、こちらを見るとゆっくり反対側へ行ってしまった。

柔らかな太陽の光を反射してきらきらと輝く湖の中央に立つ小さな塔。

そこから正午を知らせる鐘の音が聞こえてくる。

お昼ご飯、遅れちゃうよ。


【太陽】

8/6/2022, 10:24:23 AM