最初から決まってた
最初から決まってた 分かっていた事だった。
僕が、振られるのは、ずっと前から分かっていた事だった。
君が僕じゃ無くあいつを常に見ている事には 気付いていた。
それでも、僕は、この想いを君に
告白した。
返事は、思った通りの....
「ごめんなさい....」だった。
こうして、僕の恋は、呆気なく
終わってしまった。
不思議と告白した事に後悔は無い
悲しく無いと言えば嘘になるが
しかし胸の中にもやもやも溜まらず
寧ろ清々しくすっきりとした気持ちだった。
だって、あいつが良い奴だって
親友の僕は、知っている。
ちょっと調子に乗ってしまう所は、
あるけれど 優しく気の良い奴だって
僕は、知っている。
それに 僕は、あいつの事を話す
あの子の笑顔が一番好きだと
失恋してから、気づいてしまった。
だから 僕は、この結果に心から満足
していた。
数日後 あいつとあの子が 仲良く
手を繋いで歩いている姿を見掛ける。
僕は、「おはよう!お二人さん!」と
親友の肩に腕を伸ばし親友の肩を組む
二人は、僕に気づいて
「「おはよう!」」と声を揃えて
挨拶してくれた。
この日を境に僕達三人の友情が
育まれる事になるとは、
さすがの僕も予想外だった。....。
8/7/2024, 11:43:04 AM