鏡花 水月

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『海の底』

海の底に沈んでいるような日々だった。
光は届かなくて、空気も入ってこない。
真っ暗で苦しくて、本当に何もなくて、
自分がどこにいるのかさえも検討がつかない。
自分の中の全ての空気が、
ボコボコと音を立てて泡になっていく。
力が抜けて、沈んでいくのを待つしかない日々。

それを懐かしいと思えている今は、
海の底ではないどこかにいるってことだと思う。

1/21/2026, 5:11:43 AM