「うわ~、キレイ」
キミと見に来たテーマパークのイルミネーション。冬の寒さを忘れさせるくらい、アトラクションがキラキラと光り輝いている。
「うん、キレイだね」
僕の声が聞こえていないくらい、キミは微動だにせず、イルミネーションに見入っている。
「待たせてごめんね。次に行こうか」
堪能したのか、キミはイルミネーションから僕に視線を移し、満足そうに微笑む。
「うん、いいよ」
アトラクションを彩るイルミネーションを、次から次へと見て行くと
「ごめんね、私ばっかり楽しんで」
キミはそう言った。けど
「ううん。僕も楽しんでるから」
イルミネーションより、イルミネーションを見て、目を輝かせているキミを、僕はずっと見ていたのだった。
12/15/2024, 9:16:35 AM