スイ

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「神様だけが知っている」
風で鳴る葉、痛いほど照りつける陽、パラパラ光る海水、照らされて紅のグラデーションになった鳥居、手の形に無くなった水滴がある瓶と缶の酒、適当な飯、誰かが置いていった賽銭。
神に話しかけても、神を幾ら思っても、全知のかけら一つすら知らせて貰えずとも。だとしても。
救いを、報せを、恵みを。何かを求めて神に祈る。
本心からか、何処からか。

7/5/2023, 8:42:46 AM