雪 兎

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星空の下で________

 続きを想像しなさい、みたいなものが昔から嫌いだった。
 私が昔、そこに死にたいと言葉を当てはめたら、みんながヒソヒソと内緒話をして、先生は困った顔で私に理由を聞いたから。
 そう話していた君は、逆光で顔が見えなくて。
 でもその佇まいは澄んで見えてとても綺麗だった。

 きっと君が紡いだ言葉は、決して諦めの言葉ではなく、ただ純粋に、そうきっと純粋に、綺麗だと自分が思ったものを纏いながら最期を迎えたいと思っただけの言葉だったのだろう。
 それが他人によって歪められてしまうことが、幼いなりにも君にとっては苦痛だった。
 ただ、それだけといえばそれだけの話だ。
 それでも君が零した言葉を失くしたくはなかったから、そっと頷いて勝手に受け取った。
 答え合わせはしていないけれど、多分しないことが正解な気がして。
 そのまま私たちはそっと夜空に向かって約束事をして笑い合った。

「明日、流星群がみえるらしいよ」
「へー、そうなんだ」
「だからきっと明日は、満天の星がみえるよ」
「もし明日晴れて、満天の星がみえたときは一緒に死のうね」
「うん、そうしよう」

" 星空の下で "

4/5/2026, 5:11:46 PM