馬車の外から聞こえる黄色い声に包まれ、王子様と微笑み合いながら、立派なお城へ幸せと共に運ばれていく。今も明日も明後日も楽しみでしかたない。そう思ってそうな、素敵な笑みだった。埃被った本を閉じて、聞こえるのはやはりお母様とお姉様の罵倒だった。窓から見えたのは、星に囲まれたお城だった。でもこれで充分なんだ、もう。ハッピーエンド
3/29/2024, 12:58:08 PM