伊藤透雪

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待ってて/春の薫り

淡い桃色の花が咲き
追って白い花が咲く
山里の梅園に
美しい若者と
美しい娘が
現れた

待ってて良かったと
娘が紅い唇で囁くと
若者は涼しい目を細めて
ほんとうにそうだねと返す
毎年枝ぶりが変わろうとも
紅梅の精たちは変わらずに
久しぶりの逢瀬に囁く
その声が広がり香しく
園の花々が人の世界に
愛しい春を告げる






2/14/2026, 3:14:36 AM