NoName

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目が痛くなるような町並みを見下ろす。
今日は彼と秘密のデート、
「誰のことも気にせず歩きたい」
そう言った私をちょっと複雑そうな顔で、街が一望できる穴場まで連れてきてくれた。
「そういえば、前にもあったねこういう事」
「……高校の時に行った河川敷?」
「そう!夕日色に染まったススキとか川の先に見える街並みがすんごく綺麗だった、んでアンタの顔もキラキラしててさ、今でも覚えてる」
「ちゃんと青春してたね」
「あのときはねー、てかアンタこういうとこ見つけんの上手だよね」
「まあね、……あーお酒でも飲みに行く?」
「ハハッアンタ見つかったらヤバイでしょ」
「あー、うん」
「ほんと何処から仕入れてくるんだろうねアンタの情報、GPSでもついてんじゃないの」
「ありうるー」
「大変だねー」
3股、妻子持ちって

11/11/2023, 9:40:54 AM