ずっと気がかりなことがある。
それは
我が家の玄関のチャイムの下のところに
アマガエルが座っていることだ。
アマガエルは、毎年梅雨の頃にチャイムの下にやってきて
九月の終わりくらいに居なくなる。
毎年来るが、同じカエルではない。
明らかに小さいのが来る年もあれば
チャイムからはみ出すくらい大きなのが来る年もある。
今年は小さいのが来ている。
何が気がかりかといえば
日照りが続いていることだ。
毎日カエルの様子を見るが
日に日に小さくなっているようで心配なのだ。
昨日の夕方、私はついに行動を起こした。
茶碗に水を入れ、スプーンでカエルに水を与える作戦だ。
まず、スプーン一杯の水をすくって準備した。
カエルの前方から近づく。
ゆっくりと慎重に
カエルの目の前に水を垂らした。
表面張力で楕円形になった水は、
カエルの目の数ミリ前。
だめだ。
水は、カエルと絶妙な距離を保ち、カエルは濡れない。
もう一杯いこう。
今度はカエルを濡らさなくては。
慎重にカエルに近づき、どこに垂らしたらいいかと
考えていたら
手元が狂ってそのまま落ちた。
水はカエルのお尻を直撃!
驚いたカエルは ぴょーんと!
結構な高さのあるチャイムの場所からジャンプした。
ああ、こんなとこから落ちたら………!
しかし よく見ると
ずぶ濡れのカエルは玄関のドアに飛び移っていた。
………。
このまま茂みまで移動してくれれば……。
そう思いながら私は玄関の扉を閉めた。
一時間後、カエルが気になり玄関ドアを見に行くと
さっき飛び移った場所にカエルは居なかった。
やれやれ
そしてふと見ると
チャイムの下にちょこんと座っている。
…………。
結局、私の心配はまだ続きそうた。
8/20/2025, 1:41:43 PM