『過ぎた日を思う』
お酒を飲みながら夜空を見ていた。
酔いも程よくまわり私の思考はボーッと過去を遡っていた。
「付き合ってください!」
「ごめんなさい、私好きな人いるの」
そう言って彼に背を向け告白を振ったあの日。
好きな人が居るなんて嘘だった。
後日彼は私の友達と付き合っていた。
彼の事を私の友達が好きだったのを知っていた。
あの時の私は私より友達と彼の方がお似合いだと
自分が引き下がり、友達に譲ったのだ。
今思えば馬鹿げたことをしたと思う。
それから告白された事なんて無く今この歳まで
1人で過ごしている。
あぁ、あの日をもっと自分の為に使っていれば
きっと今頃家庭円満な生活だったのかもしれないと
夜風に当たりながら私は思った。
10/6/2023, 10:28:44 AM