光と影(914.6)
ロードス島戦記の「宿命の魔術師」というカセットブックをご存知の方、いらっしゃいますでしょうか。
私はこれが大好きで、カセットからMD、その後ウォークマンに落として、いまだに聞けるようにしてあるくらいなのですが。
(年齢がバレる)
ロードス島戦記の外伝的なもので、主人公パーティにいる天才魔術師のスレインが、旧友の招きに応じて出かけたところ、罠に嵌められて、というお話。
ネタバレであらすじを全部言ってしまうと、ナウシカで言うところの巨神兵のようなものを封じ込めた壺に閉じ込められ、出る方法はあるが、巨神兵も解き放ってしまうというピンチに陥ったスレインが、それでもチートな奥さんの力を借りて何とかしちゃう、というお話なのですが。
その、旧友のひねくれ具合が。
とても心に刺さるんです。
どんなに努力しても勝てない。
飄々とトップの座に君臨する天才。
かつ、能力をひけらかさない人格者。
権力欲がなく、能力相応の地位を望まない男。
自分は常にNo.2。
今で言うと呪術廻戦の夏油的な。
彼は、親友かつライバルというポジションにいながら、常に敵わない事に打ちのめされていて。
友情を信じてまんまと罠に嵌まったスレインに高笑いしながら、そんな過去の自分の事を、
「太陽の存在なくしては輝けん月だったのさ」
と言うんです。
自らは輝けず、他人の光で認知され、認められ、綺麗だねぇと褒められる。
その悲しさたるや。
それが、当時の自分には刺さりまくりましてねぇ。
光と影。
そんな事を思い出したお題でございました。
10/31/2025, 12:34:09 PM