フィロ

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短い間に私はいくつもの「突然の別れ」を経験した
そのどれもが「永遠の別れ」だ

当然まだまだ生々し過ぎて、今回のお題は書くつもりは無かった
悲しみに向き合うことはまだ出来そうに無いが、ただ、心の状態を淡々と記しておいても良いかも知れないと思っている


喜びの感情は始めこそ大きいけれど次から次に経験すると、次第にその感覚に慣れてしまい、その感動は薄れてくるものだ

ところが、悲しみは例えそれが次から次に押し寄せたとしても、そのどれもがそれぞれの悲しみの大きさのまま覆い被さってくる
慣れるどころか、何倍にも膨れ上がる感覚がある

それは一度ヒビの入った茶碗が脆くなるように、一度大きな悲しみを経験してしまうと次の悲しみを更に大きく吸収してしまうような感覚が私の中では起きている

悲しみに耐性はつかない…
そう実感している



時がいずれ癒してくれる


その言葉にすがりつつ、この悲しみの本当の大きさに向き合わなくはならない恐怖を今こうして紛らわそうとしている






『突然の別れ』



5/19/2024, 10:17:32 PM