真新しい校舎にこだまする賑やかな声声、を机に突っ伏しながら耳に入れるのはなんか辛い。
雨は降ってないけど、風が強くてちょっと寒い。
空の色が悪くても、寝不足で頭が痛くても、毎日楽しく学校に来れる人は何を食って育ったんだろう。
高校の最寄駅で降りた時、なんで…あの時、何も考えずに学校に来ちゃったんだろ、てか、降りずにどっか行けばよかったかな。
机から起き上がり、肘をついて窓の方を見る。
今日みたいな気分が悪い日は駅で降りてからフラっと、あくまで自然に、高校に向かうみんなの列から外れて、この街をほっつき回る。
だけど、今日は雨が降りそうだし、風が強くて、でもなんか寒くはなかったかも…
新しいイヤホンを使い始めた朝も、次の日の部活が休みの金曜日も、あの瞬間ほど浮き足立ったことはない。
肩を叩かれ、振り向いて挨拶を交わした一瞬が、肌寒さを掻き消した。
何を食べて育ったら、あんなに完璧なカタチになるのだろう。
あの笑顔は、僕を、僕の眼を釘付けに、僕の心を惹きつける。どうしようもなく、強く。
1番後ろの僕の席の隣の隣の前の席、窓際の席に座った彼女に首っ丈の僕には、低気圧の偏頭痛も、1限の体育も、三連休明けの火曜日も関係ないようだ。
7/11/2025, 4:55:14 PM