康人

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縁慕

細やかな愛を貴方に贈る
この古道は遠く離れた貴方に
確かに続いている道だから
この暗い街並みを歩く
雨に濡れ無気力に溺れながら
ふと眼の前が強力なライトに照らされ
顔の前で手を交差させた
意識は朦朧となり脚の感覚がなかった
爺ちゃん爺ちゃん
そう叫びたいのに眼の前のベッドは手が届かない
また暗い街並みで歩いていた
サイレンの音も無い 月の光が雨水を照らした
古い街道をただすたすたと
不思議と疲れはしない
夢を見させて そう聞こえた

1/5/2024, 7:03:09 PM