子どもの頃の話になるけど。
物の別れよりも人の別れの方が分かりやすいなぁ、と思っていた事を思い出した。
人との別れでは。
転校、引っ越し、退去、退職、死別を体験した。
再会はあったとしても、一定期間離れる事を早々と理解した少年時代。
しかし、物の別れはよくわからなかった。
中目黒駅から東横線と日比谷線の別れ。
東神奈川駅から横浜線と京浜東北線·根岸線の別れ。
この別れの弁別はよくわからなかった。「なぜなぜ?」と親や教師に言っていた事を思い出した。
物への執着が強く人に関心がない私を、親はかなり懸案していたことも思い出した。家族や友人家族で出かけ、迷子になっても。迷子になったから駅員や店にアナウンスしてほしい、と冷静に話したり。知らない街で迷子になっても一人で帰宅したりする子供だったらしい。
突然の別れは常人か異人かを測るリトマス試験紙のようだ。
私は異人なのか?読者の皆様はどう思いますか?
5/19/2024, 11:21:10 AM