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長年、読み続けていた物語の結末に、ほっと胸を撫で下ろしながらその背表紙を閉じたことはありませんか?

知らぬうちに待望していたハッピーエンド。
幸せそうに破顔する主人公の様子に嗚呼、良かった。嗚呼、めでたい。そうして閉じられた幕に安堵しながら本を閉じる。

そんな時、ふと、気づいたのです。
“ 物語”はここで終わったのだけれど、この物語の中にいる彼らの“人生”や“世界”はここで終わりではないのだと。

文字や絵で綴られる物語は、1部の視点や時間を切り取られている限られた世界にすぎない。そんな小さな世界を、私たちはひとつの完結された物語としてみている。

物語の始まる前の語られなかった過去。物語の終幕した後の驚くような未来。フォーカスされることのなかった隠された物語の裏側。 私たちが見ている限られた枠組みの外側を是非想像して見てほしいのです。

見えないものだと終わらせないで、想像に過ぎないと切り捨てないで。想像で広げられた世界はきっと、貴方の大きな糧となるはずです。









11/29/2022, 9:48:50 AM