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恋と愛とは全く異なる性質の物だと
最近の僕ははっきりと感じるようになりました
愛とは精神的で、春の陽だまりのように無害で
微睡むような安心を指す言葉であり
恋はもっと肉欲的な、不安を内包した
鋭い痛みを指す言葉であるように思います

僕は君に愛されている、と強く感じます
それは僕らの中に通う空気の色や
なんでもない時に笑う君の声色で気付きます
ただ僕に恋をしているかと問われれば
僕は頭から否定するしかありません
僕は再三、君にはこの混濁とした内情を
打ち明けないようにとこの場で宣誓していますし
それに従って生きていようと思う反面
それでも時折想像はしてしまうのです
しかしそれは君から大きな安心を奪うと同義であると
被りを振って無理矢理に無かったことにします

「幸福であり不幸である方が、
なんでもないより君いいだろう?」
サガンの『ある微笑』にある言葉ですが、
この言葉は実に本質を捉えているように感じます

5/12/2023, 3:51:07 AM