結月

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知らぬ 間 に 欠けた
思い出 の 切れ端 は

徐々 に 水 を 吸い込んで
重み を 増していく。

沈んだ 奥の 奥の先に「いつか」を

追いかけるようになった 僕の後ろ姿が
目の裏に 焼き付いている。

それが 何だか 操り人形のように見えて
繰り返す呪文で自分自身を保ち続ける。

文字には 起こしようのない
言葉 と 気持ち を 束ねて、流し
全て を 失った フリ を した。

それが 丁度 良い 温度 と
言い聞かせ、振り返って。

消し去られる 一秒。

押しては、引いて、
また、重なった。

11/20/2022, 11:03:26 AM