れい

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(どこまでも続く青い空)

死のうと思えば、いつでも死ねる、なんて。なんて悲しい言葉なんだろう。

十月二十四日。天気は快晴。現在地は学校の屋上。
思い残すことと言えば、大好きだったあの人に告白できずに死ぬこと。あと、家族を遺して死ぬこと。それから、高校を卒業出来なかったこと。あとは…、

「いや、やっぱそれくらい、かな。」

一人言を呟き終えたら、いよいよ、もう、飛ぶしかなくて。

…………


数分前まで、確かに覚悟を決めてたはずなのに、結局、あと1歩は踏み出せなかった。

「死のうと……思えないよ。私。」

でも、生きてたくない。
上を見たら、涙で青色が滲んでみえた。

10/23/2022, 11:12:27 AM