そういえば最近狐の嫁入りにあってない。珍しいからわざわざ「狐の」と付くんだろうけど、それでも子どもの頃はときどき見ていたはず。
たぶん、ただぼーっと空を見上げる時間が減ったせいだ。効率とか利便性とか、私の世界はとかく生き急いでいる。雨上がりの虹も、真夏ののしかかってくるような入道雲も、めっきり目にする機会が減ってしまった。
その点、母はよく空を見ている。雲がひとつもないね。明日は満月だね。来週は流星群だって。天気が悪ければ悪いで、どんよりしてるね、とかよく降るね、など、大したことではないけど話している。
別に専業主婦で時間があるから、ということではないと思う。天体ショーとか、星や空に関することが好きなのだ。H3ロケットのニュースも熱心に見ていて、打ち上げ成功の知らせにとても嬉しそうにしていた。
いつまでも空を見上げる人でいてほしいと思う。
ところでちょっと前に知ってなるほどと思ったのが、「降水確率は10%刻みで四捨五入するので、0%でも4%の確率で降る」ということ。これが狐の嫁入りってことか。
(物憂げな空)
※思えば狐の嫁入りは天気雨なので物憂げな空ではなかったですね。
2/26/2024, 10:58:53 AM