宮平和実

Open App

「願い事」

 今日は私と君の二人で、ショッピングモールに買い物に来た。
 七夕という事でショッピングモールの広場に大きな笹があった。
 もうすでに様々な色の短冊が吊るしてあった。
 君がお会計をしている間に、私は、願い事を書きたいと思った。
 私と君が仕事と推し活をして健康に、過ごせてこの日常がずっとこの先も続いていきますように!令和7年7月7日と短冊に願い事を書いた。
「書けた!」
 私は、短冊を笹の葉にかけようするが、届かない。
 すると、横から手が伸びて、ヒョイと短冊を笹の葉に吊るした。
 隣にいつの間にか、君がいた。
「ありがとう」
「いいよ」
「でもなんで、一番高いところに私の短冊を吊るしたの?」
「なんとなく、高いところに短冊を吊るしたら、願い事が叶う気がするだろう?」
「たしかに。そうかも」 
 君は突然笑い出した。
「ねぇ、俺と同じ願い事を書いているね」
「えっ!君も書いていたの?」
「うん」
 君は頷きながら、自分の短冊を指した。
 見ると、私が書いた願い事と同じだった。
「私達、同じ事、思っていたんだね!」
 私は、笑顔になって言った。
「そうだね」
 君も笑顔で言った。 
 二人、手を繋いで家に帰った。
      
 

 

7/7/2025, 2:59:17 PM