ノワール☪·̩͙

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涙の理由
作者:ノワール
自分は朔。周りからは無表情、クールと言われてるだけあって趣味がなければ感情が出てこない。
朔「……。」
何も感じない。楽しさも嬉しさもつらさも悲しさも。感動する映画、本を読んでも何も感じない。
自分はふらふらとなんとなく何処かに行くことがある。行きたい場所がないが健康に悪いから適当に散歩をしている。いつものようにイヤホンをし、スタスタと思いのままに進む。ふと視界に何か白いもふもふが入ってきた。白猫だった。なぜだか分からない、分からないがなんとなく付いて行った。猫を見つめながら進む。髪が揺れた。猫が座り止まっていた。ふと顔を上げると
朔「……!」
視界には風に乗ってひらひらと舞う色とりどりの花びら。
その中央に大きな桜の木が。
花が沢山咲いているのにそれに負けず1本、綺麗な満開となって咲いていたのだ。
ふと違和感を覚え目元に手をやる。雫がすっと流れ落ちていたのだった。
改めて自己紹介をする。
僕は朔。好きな音楽も、本も、映画も、なにもない。
ただーー
ただ、桜は好き。

あとがき
お読みいただき嬉しいです、中々こういう系は慣れないので文がおかしかったらごめんなさい。         ノワール

10/10/2023, 11:55:37 AM