誰であっても呼ばれるのは好きじゃなかった。
似合わないと自負していたから
だから、ペンネームを初めて作った時は
とてもワクワクして早く呼ばれたかったんだ。
ペンネームでの人とのやり取りは
気兼ねもなく、ただ楽しかった。
居たい時に居て
話したい人と話し
聴きたい声を聴いて
ネットの海原を自由に泳げた。
特定の知り合いもできて
現実もネットも案外悪くないって
そう前向きに思えるようになっていった。
けれど、なんでだろうか。
アナタに本当の名前を教えた時
本当の名前を教えてもらった時
それまでの楽しい時間より
ずっと幸せだと感じてしまったんだ。
名前を呼ばれるのは嫌だった筈なのに
呼んでもらえる事が何故だか嬉しくて
アナタを知れる事が幸せだと思う様になった。
いつか、また
隣合って呼び合えたらって
今もそう強く願っています。
ー 私の名前 ー
7/21/2024, 6:19:42 AM