ラカロ

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そこは果たしなく地面が続く場所
自分以外の物は無くひたすら歩き続ける
飢えもせず乾きもせず疲労もしないその身体は
果てしなく真っ直ぐに歩こうとする

歩き出した時周囲は暗く
空には星々が輝いていた
その星々は「君は1人じゃ無い」と言っているようで
上を見上げるたび励まし自分の居場所を教えてくれた

夜が明けた
共に居た星々は消し去られ
その眩さと熱から思わず歩く事を辞めかがみ込む
まっさらなこの地上ではその存在は異物で

その光を一身に浴びたその存在は
最後の光と煌々と輝き地上から姿を消した
本来希望をもたらすその光は
小さな光を掻き消し異物を焦がす絶望となった

4/28/2025, 11:24:24 AM