鶯になりたかった鳩

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相合傘ひとつ 

些細な言い合いに関係なく雨は降り続く

大小でこぼこ 君の左肩が濡れている

雷雨の音が加速して 早まる足


雨粒はポリリズム その音だけが響く

土の匂い ふと香る洗濯物の香りは君


背中に汗 紫陽花に水滴


ふと思い出す プール開き前の掃除

コケに転んで 頭を打ったこと

相合傘 ひとつ 君はまだ傘の中

少しだけ傘を左に傾けた

6/19/2024, 12:50:00 PM