カチャ キィィィーーーッ
「ただいま〜。…って今は誰もいないんだった。」
(つい、いつもの癖でまた言ってしまった。)
キィーッ! バタンッ
「はぁ、今日も疲れた。ベッドベッド…」
(私は中学1年生だ。だから当たり前のように学校に行く。別に今日、特別な事があったわけでも、いじめられているわけでも無い。ただ、゙当たり前゙に呆れているだけだ。)
「ヨイ、しょ………、」
(今日も当たり前のように朝起きて、準備を終えたら出発して、学校について、教室に入って、授業や休み時間などを終えて、家に帰るために歩いて、帰ったら課題を終わらせて、準備を終えたら寝る。そんな何も変わらない毎日に、…飽きていた。)
「……………、」
(そして、゙普通゙にもだ。
成績も普通。性格も一般人で普通。身長も体重も平均的で普通。生活面でも普通。親も普通。いじめ関連も無し。絵やスポーツもある程度しか出来ない。特徴も特に無し、あるとすれば存在が薄いくらいだ。何か悪いことをやってきたわけでも無い。なのに……
なのに、どうして?
そんな当たり前が、
普通が、
毎日が、
私が、
嫌いだ。)
「…羨ましい。私にも才能があれば……、」
「よかったのにな。」
・
・
・
「起きなさーい!!大遅刻わよっっ!!!もう、最近のあの子は…!」
「ん、おはよ…。って聞こえないか。」
ムクリと起き上がる。
(今何時だ…授業にさえ間に合っていれば)
「………、9時41分、?」
(…やばい。急がなければ。9時には授業が始まるっていうのに。)
急いで下に降りる。
「はぁ、やっと来たわね。送ってってあげるから、はやく準備しなさい!」
「あ…うん、ありがとうお母さん。」
急いで準備を終わらせ、家を出る。
「いってきます。」
(また癖が…いや、今はそんな事言ってる場合じゃ無い。)
キィィィーーーーーッ バタンッ
ゆっくりと扉が閉まる。
「速く乗って、ほらっ。」
(先に開けてくれたんだ…。)
「うん、ありがとうお母さん。」
「はいはい、さっきも聞いたわよ。」
ブウゥゥゥゥゥゥゥゥンン………
・
・
「行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
バタン
勢いよく閉める。
タッタッタッタッ
(急げ、急げ急げ急げ。
最近は遅刻ばっかりだ。…まぁ、これで普通から抜け出せた。………なんちゃって。
普通からは、そんな簡単には抜け出せないに決まってる。いや、当たり前か…。
当たり前………)
(そんな事を考えている間に、目の前に教室があった。)
(…入りたくない。けど、)
教室の扉に、手を出す。
ガラガラガラッ…、
椅子に座っている皆が、こっちを向く。
(…)
「また遅刻か?いつになったら辞めるんだ。」
(うるさい。文句なんて聞き飽きた。)
「最近のお前は遅刻してばっかだな。楽しいのか?楽しくてわざとやっているのか?」
(うるさい、うるさい、黙れ。
わざとじゃないに決まっているだろう。何でいちいちそんな事を聞くんだ?
言わないと気が済まないのか?)
「……おい、聞いているのか?お前に怒っているんだ、ちゃんと話をk」
「はい、すみません。次からも気をつけます。」
(聞いてやってんのに、聞いてないと思うの辞めろよ。言ったら言ったで、どうせ起こるのに。)
「チッ…たく、次からは反省文書いてもらうぞ。」
「分かったな?」
(面倒くさ。)
「…はい。分かりました先生。」
「はやく座れ。…授業を続けるぞ。」
(はぁ…、そっちこそ、いちいち文句なんていうくだらない事言うなよ。時間が勿体無い。
言うなら心だけにしとけ。)
「はぁ……。」
・
・
・
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
「はぁ、やっと休み時間だ。さて、来るのを待つか…。」
(私には唯一、一人の友達がいる。友達は別のクラスで離れているが、私から行く勇気がないので、来るときは相手から来てもらっている。)
ガラガラガラッ
「…!来た…!」
コツコツコツコツコツ
廊下に出る。
「遅くなっちゃったかな?だとしたらゴメン!次はもっと早く行くねっ!」
「ううん、そんな心配なんかしなくても…遅くなんかないよ。だから、もっと早く来てもらっても授業やってると思うし…。後、いつもありがとう。」
「えへへ、そっかぁ!こちらこそありがとう!
…じゃあ、図書館行こっか!」
「ふふっ、うん!」
コツコツコツ………
「ねぇ、そういえばさ。何で最近、出会い頭に謝るの?少し前まで気にしてなさそうだったのに。」
「うぇっ!?え〜っとーー、うーん。言っちゃっおっかな〜。」
「え?」
「…えっとね!最近、顔色が悪いみたいだったから、自分が悪い事がしたのかなって、思ったの。だからさ、謝ってたんだけど…、違ったかな?だとしたらゴm」
「悪い…事、!…してないよっ!大丈夫!後、顔色悪かったんだね。気づかなかったよ。ありがとう!生活習慣を見直して見るね。」
「そう、なの?ならよかったけど…、もし!無意識に無理をしている可能性があるのなら、いや、無くても!少しだけでも休んでね!休むって大事だよ!」
「そうだね。少し、休む事を心がけてみるよ。」
「えへ、よかった!」
(…何で顔色が悪いって思われたんだろう?私そんなに顔に出やすいタイプだったっけ?いや、そんなわけない。他の皆にも、私も分からなかったのに、何で…。」
「ふぇ?」
(しまった。いつの間にか口に出てしまったみたいだ。どうしよう…!正直、恥ずかしい…。)
「何でって、当たり前じゃん!」
「友達だから!!に決まってる!」
(あ…、そっか…。友達といると、こんなにも、)
「…うん!ありがとう!!」
(嬉しくて、楽しいんだっ!!)
fin.
あとがき
中途半端で終わらせてすみません(> <)꜆꜄꜆꜄꜆
途中で力尽きました!( ᐛ✌︎)ピーs((殴
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます!!!!!嬉しすぎます!!!!!!!
本当にありがとうございます!!!
by 作者
7/24/2024, 1:50:19 PM