『好きだよ』
春だとこの火照りはさすがに暑く感じる。
お互いの愛情をぶつけ合い、快楽に溺れるように
温もりを感じ合ったあとそのまま君は寝落ちしてしまった。
暑いだろうけど、冷えたら風邪をひいてしまう。
布団をゆっくりかけてあげて一息つく。
まだ息が少し上がっている。
静かに深呼吸をして呼吸を整える。
乱れた髪、程よく焼けた肌、少し掠れた寝息。
改めて見るとやはり彼女は可愛い。
夜の姿を見てこんな一面もあるんだと思うと
彼女にまた惚れそうだ。
もっと見ていたけど、さすがに俺も疲れた...
隣で横になりそっと頭を撫でる。
「おやすみ。ずっと大好きだよ。」
と呟き目を瞑ることにした。
「...私だって大好きだよ。」
眠りについた彼に小さく答え、私も眠りにつく。
うるさい心臓の音が彼を起こさないことを願って。
語り部シルヴァ
4/5/2025, 10:38:05 AM