白い紙と色鉛筆があれば
何時間でも過ごせた。
最初に短くなったのは群青色
鉱物が由来のその色を
夜の帳が下りる前の空の色だと信じていた。
高校生の時、好きな色は透明と
キラキラした眼で語っていた友人は
今は白かなと言って笑っていた。
あの頃の君に会えない寂しさと
今の君と話せる嬉しさで
その夜はずっと君の答えを反復していた。
好きな色は虹色と答える満足げな息子
そうねえ。
別に1つに限る必要なんて、ないか。
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友人よ、白は汚れたら漂白剤で落とせるもんね。
わかるよ。
結局はハイターよ。
ドラえもんの道具1つ貰えるなら、
四次元ポケットがいいと答えたことのある大人は
息子へのツッコミを流石にグッと呑み込んだけど。
虹色っていう日本の色の名前があるんよな。
今日知ったウンチクに思いを馳せる。
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もう一度 つける機会を あげたかった
虹色に鈍く光る形見の真珠
6/21/2024, 11:29:48 AM