紅葉【もみじ】Family☆Story

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         ☆子猫☆
私には凄く可愛がっている柴犬のめいちゃんがいる。
丁度一年前に、私は、実母(わがままで自分基準、自分が悪い立場になると、人が悪いように仕立て上げる)と同居を始めた。
母は、猫を二匹元々飼っていたのだが、母が猫を『可愛がる』と言うのは、私が愛犬を『可愛がる』とは、また違う可愛がり方だ。
ただ毎日ご飯をあげて、可愛がるのが母の『可愛がる』で、去勢や避妊や予防接種、それとノミダニやフィラリアの予防は、しない…。
放し飼いで、猫が家と外を行ったりきたりしている…。
これじゃダメだ!と思い何度も何度も母に、しっかり可愛がって貰うために、説得し…
やっとの思いで、避妊と去勢はできた。ここまでになるまで1年かかった。
私は、以前から母が猫を『可愛がる』について、凄く不満を持っていた。

そんなある日、めいちゃんが、外からかすかに漏れ聞こえする声に反応し、私に『何かいるよ!早く見に行こうよ!』と促し出したので、何だろうと思い、外にでてみると…
真っ黒い子猫がうずくまって『ミャーミャー』っと鳴いていた…
顔を見ると、目やにが凄く、鼻水もかなりの青鼻で…
一目で病気とわかった。
私がどうしようか考えていると…
母もその声に気付き、外にでてきた。
『見つけてしまったけど、どーしよ?』っと私が母にいうと、『保健所に連絡しり!』っと言われた。
私は、『保健所に連絡したら、どーなるかわかっとるん?』と慌てて言い返すと、母が『とりあえず近所に猫屋敷があるから、そこに持っていこ!』っと言い出した。
私は、『そんなんしたらいけん!』と母を強く止めたが、すんなり私の言うことを聞く母ではない。私の言うことは聞かず、子猫を段ボールにつめて近所の猫屋敷に持っていった。
私は、いてもたってもいられず外で母が帰宅するのを待っていたら…
段ボールを抱えた母が帰ってきた。
事情を聞くと、猫屋敷の住人に話をしたが、説教を受けたらしい。
次に、母は警察に連れて行こうと言い出した。
連れて行っても無駄だと説得したが、聞く耳をもたず…
もしかしたら、途中で子猫を置き去りにするかもしれないと思い、慌てて身支度をし私も一緒に交番に行った。
やっぱり、交番に行っても保健所に自分で連絡するように促された。
母に私は、言った。
『私は、保健所にやら、電話しきらんきするなら自分でしりーよ!』っというと、母が泣き出した。
『私もそんなんしきらん。』
外で騒いでいたら、私の夫が起きてきた。
私の夫は、猫嫌いだ…
だから安易に子猫の面倒をみたいと私も言い出せなかった。
どうせ反対するだろうと思っていたから…
すると、夫から意外な言葉が…
『何かの運命やから、ママこの子を家族にしよ。』っと言われた。
私は、嬉しかった。
母も、良かったー!とほっとした様子だった。

次の日、風邪も酷かったので、病院につれていった。そこで、驚きの事実が発覚!

それは『猫かび』だ…

(猫かびとは、真菌症と言う皮膚にカビが生える病気で、毛が抜けてスターウォーズのヨーダみたいな感じになる。フケもすごく、感染したフケや毛が付着すると人間、犬関係なく感染する。)

病院から帰宅後、母に『どーやった?』と聞かれたので、『猫かびらしい、人間にもうつるらしいよ。』と答えた。
『猫かび』と解ると、母は『触りたくない。』『汚い。』『私皮膚が弱いき、嫌だ』等言い出し、子猫に近寄らなくなった。
その行動が、凄く腹立たしかった。
昨日泣いた姿は何だったんだ?と思った。
なんだか、腹が立っておさまりがつかなくて主人に話した。
主人は、『かぁちゃんは、そげあるき子猫やら育てきらんよ!かぁちゃんが面倒見るとかならんで良かったっち、俺は思うばい。病院にも連れていかんし、今頃子猫終わっとるよ!』と言われて納得した。
ついでに、猫嫌いなのに、何で猫を許してくれたのか気になったから主人に聞いてみた。
『俺が猫嫌いなんは、かあちゃんの猫だけ!ノミダニや予防接種をせんから嫌なんよ!そんなんせんのに、放して回って…近所に迷惑をかけて、去勢と避妊もちゃんとせんでやっと最近やし…』と…
(※皆様勘違いしないでください。放し飼いを批判している訳ではありません。あくまで主人も、母の猫の飼育方法に不満があるだけです。)
初耳でビックリした。
今まで、触ろうとしなかったから、猫嫌いなんだろうと思っていたが…違った。
私は、凄く嬉しくなって心が晴れた。
子猫に名前をつけた。
『紅葉(くれは)』真っ黒い猫ちゃんで、350g女の子推定年齢は、3.4週目ぐらいだった。

私は、紅葉を隔離し、毎日毎日お世話し続けた。
見つけた時は、350gだったが子猫が、今は1キロまで大きくなった。
猫かびは、まだ治療中だか、2日に1回の薬浴と内服薬でスターウォーズのヨーダを脱出しつつある。
随分毛が生えてきた。
もちろん、みんなに感染しないように、お掃除や洗濯もひと手間かけて、子猫とふれあう服と普段の服を分けている。
今のところ誰にも感染してないのでこのやり方で大丈夫なんだと安心している。

11/15/2022, 2:57:52 PM