名無しの創作ノート

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何もいらない

美しい髪も、陶器のような肌も、宝石のような鱗も、天使のような歌声も、
あなたの前ではなんの価値もないの。
どんなに素敵な王子様も、明るい港町も、億万の価値のある財宝でさえ、
あなたに捧げるには紙屑以下の価値でしかない。
ねえ、魔女様。
貴方の全てに頬擦りしたい。
他に何もいらないのです、あなたが望むならば全て差し出しましょう。
一体貴方に何を捧げれば貴方は私のものになるのですか。

4/20/2022, 2:53:40 PM