隣で酒に酔ってふにゃふにゃしている俺の恋人は、もう可愛くて仕方がない
今までこういう姿を他の人に見られていたら…と思うと嫉妬で壊れてしまいそうになる
「しょおくん」
貴方が可愛く舌っ足らずに言うときは、甘えたいときなんだって知っている
「なぁに?」
首をかしげ、その火照った頬をそっと包む
「おれ、しょおくんがいないとダメ」
潤んだ瞳でそう言われ、腑に落ちるものがあった
「俺もだよ智くん」
多分、俺は智くんほどかわいい感情でそう思っていない…他の人と笑い合ってると俺だけを見てくれればいいのにって思うし、その声で他の誰かを呼ぶなんて考えたくもない
いっそのこと、この部屋の中に閉じ込めたい…俺だけを見て欲しい…
「んふふ…そうしそーあいだね、おれら…」
眠気が襲ってきたのか、瞼を閉じ、こてっと胸の中に倒れ込んだ
抱きしめながら、一生この腕を離したくないと思った
10/8/2025, 11:57:18 AM