私の恋人は救急隊でお仕事をしています。
年末年始は毎年彼が仕事をしている。
そんな年末年始のお仕事が一段落したので、ふたりで日の出を見るために出かけた。
これは去年も一緒で、同じ場所じゃないけれど日の出を楽しめる宿を事前に予約しておいたんだ。
「……ちゃん、起きて」
身体を揺さぶられて目を覚ます。
大好きな人の声は心地よくてもう一度意識を手放そうとしてしまう。
「起ーきーて、朝日見らんなくなっちゃうよ」
強い声が耳元から聞こえてから、一気に目を覚ます。
そうだ!!
日の出を見ようと話していたんだ。
私は勢いよく身体を起こすと、苦笑いして上着をかけてくれる。
「おはよ」
「おはようございます」
優しく微笑んでくれる彼に胸が暖かくなった。
時計を見ると、まだ日の出にはちょっとだけ早い時間。
でもこれ以上遅くなると、見逃してしまいそうだった。
私は急いで着替えて、彼の隣に立つ。
カーテンを開けた窓から少しずつ光が少しずつ地平線から上がってくる。
冬の空は空気が住んでいて美しいという言葉がとてもあっていた。
手のひらに暖かいものが包まれる。私は隣にいる彼を見上げた。
優しい瞳が私を見つめてくれる。
「今年もよろしくね」
「はい。これからも、よろしくお願いします!」
ほんの少し、彼に驚きの色が見えたけれど、直ぐに眩い笑顔を見せてくれた。
おわり
五九九、冬晴れ
1/5/2026, 2:39:43 PM