天井香織

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記憶の片隅には、気がつけば貴方が居た。

いつもは忘れているのに、ふと思い出せば
胸は温かく、そして少しさみしくなる。

まるで、夏の終わりを告げる風のように。
まるで、川を流れる一枚の枯葉のように。

顔も、名前も、どんな声かも忘れてしまった。
これからも記憶は、吹かれて、流れて、
遠く消えてしまうだろう。

また季節のように巡り会えたら。

どんなに嬉しいことだろう。
どんなに楽しいことだろう。

私が貴方を忘れる前に、

10/3/2024, 12:28:22 PM