日本はプラネタリウムの数がやたら多いそうだ。
投映機材も世界有数の技術力を誇っているらしい。
何度か行ったが、その度に不思議な感覚に囚われる。
真っ暗なドーム。
見上げれば一面の星。
投映される星の姿以外何も見えず、自分の体さえ闇に溶けてしまったような錯覚に陥る。
その中に響くガイドの低く穏やかな声と静かなBGM。
きらきらと明滅する星をぼんやり見ていると、本当に宇宙空間に漂っているような気がしてくる。
私たちのこの、星に対する憧れはなんだろう?
夜空に輝く小さな星達に、私たちは何を見出しているのだろう?
強く、弱く。
熱く、冷たく。
赤く、青く。
輝く星達はくすくすと小さく笑うだけで何も答えてはくれなかった。
END
「星に包まれて」
12/30/2025, 4:34:27 PM