私には睡眠中に見る夢の世界がある。
それは子どもの頃から同じ、現実の世界とは少し違う地理で、夢の中だけの街だ。
白いガードレールが眩しい急カーブの登り坂
田んぼの真ん中にある舗装されていない交差点
中を通り抜けられるほど高い波が起こるビーチ
とても広い畳敷きの本堂があるお寺のようなところ
などなど
目が覚めた瞬間はもう少し覚えているのに、ほとんどを忘れてしまう。
いつか余裕のある朝に地図を書きたいと思っている。
私はその中で、家族や親しい人との生活を、今と少し違った関係で築いていたりする。
夢の中の人間関係は、その時の理想が反映されているのだろうか。
たまに、わが子がいない世界や、過去の人と一緒にいる世界もあり、それが幸せな夢だったりすると、ちょっと微妙な気分にもなる。
しかも、その世界に戻りたくなり二度寝に挑戦したくなることもしばしば。
まあ、目が覚めた瞬間から徐々に内容を忘れてしまうんだけど。
ここではないどこか。
私の夢の中。
*ここではないどこか
6/28/2024, 2:57:15 AM