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「敵はうじゃうじゃいる…気をつけろよ」
ぶっきらぼうな気遣いを自分の中でそっと受け取りながら、クロスボウに装填できるだけの矢を準備する。
敵に奇襲をかけるため、車でその場所へと向かって行く。
敵から見えない所で降ろしてもらい、一つ息をついた。
そして、敵が集まっている場所へと走っていく。
私を見つけた敵の一人が声を出すその瞬間、胸へ一直線に矢を射た。ゆっくりと人が倒れる。
それを見た敵がわらわらと近づいてくるため、私は自ら進んでその人混みの中へ入っていった。
必死だった。やらなければ、捕まってしまう。自分がやられてしまう。
その時、目の前の土が細かく弾けた。音のした方を見ると、敵はライフル銃をかまえていた。どういうことだ、そんなものは持っていないはずなのに。
やられる、そうでなくても怪我をして動けなくなる…!

そこで私は目が覚めた。

1/23/2024, 11:12:38 AM