-ゆずぽんず-

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皆さんこんばんは!

今日の詩は、いつもと違うものをご用意いたしました。何がどう違うのかか、きっと読まずとも分かるはず。


この詩は、私のこれからの事実に基づいたことを詠んだものになりますが、叙景詩でも、叙情詩でもなく、どちらかと言うとポエムに近いかもしれません。

たまには悪くもないかもしれません。


そういえば「note」のクリエイター名を変更いたしました。以前は

「ーゆずとレモンとスパイスー」

でしたが、初版の事情により

「ー柑橘系とスパイスー」

へと変更をいたしました。



ーーそれはそうと



さてさて、それでは本日の詩をどうぞ!




『電車、山陰にて』

窓に映る
知らない街の屋根

カタン、コトン
振動のリズムが
詩を運ぶ
線路という名の五線譜をなぞりながら

古びた駅の名標に
耳慣れない地名が並ぶ
けれどそれが
旅というものだ

少年が持つ駅弁
隣席の老婆のうたた寝
遠くの海が
一瞬だけ姿を現して消える

ページは開かれていない
でも心のノートは
すでに書き始めている

「いつかまた来るよ」
そう心の中で
見知らぬ町に言葉を置く

7/26/2025, 11:42:53 AM