不均衡な為替
彼はあの日たしかに件の愛を歌った
彼はその愛を小さな世界に閉じ込めて
広い世界に流した
愛だったそれはやがて数字に変わりお金になった
嬉しそうにはにかむ彼は
2曲目の作曲を始めた
泣きながら笑いながら歌う彼はいない
どこか得意げな表情で作業を進めて
今度は躊躇いもなく世界にまた流している
あの日の涙が冷えていく。
小さな世界に世論が浮かんでく
そんな小さな声は流れが出来れば流れるもので
1曲目とは相対に落胆の1色に染まってく世界
彼は焦って3曲目に手をつけるそして流す
4曲目に手をつけるまた流す
そんなことをしてるうちにまた彼は無名になった
どうやら愛までもあんな小さな世界に閉じ込めて
無くしたようであの日私を捉えた綺麗な瞳はどこにもない。
ただそこに数字がうつる汚いその目を文字が睨む
彼は1人になった たった1人
今更愛を叫んでも 誰も私も聞いちゃいない
未だ横目にうつる数字が透いている
5/12/2026, 8:01:39 AM