七風

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「うわー、溶けるぅ…」
8月のジリジリとした太陽が僕の皮膚を焼いていく
「暑すぎだろ、なんでこんなに暑いんだよ…」
「まぁ、夏だからね」
横からひまわりのような明るい声が聞こえる
「お前よくそんなに元気でいられるなぁ」
僕は横でスキップしながら歩く、麦わら帽子の君に少し感心する
「だって、夏だよ?色々できるじゃん!夏祭りとか、花火とか…あっ!かき氷食べたい!」
なんてのんきな話を聞きながら
僕は、じりじりと照らす太陽の存在を思い出す

早く冷房を効いた所に行きたい…
冷房ガンガンに効いたところで毛布にくるまってアイスを食べたい
なんて、地球温暖化の観点からみたら怒られそうなことを思う
まぁ、なにしようが俺の自由だし…


「あっ、そういえばこの後暇?」
ふと、思いつき君に問いかける
「この後?うん、暇だよ」
「じゃあさウチ来ない?一緒にゲームしよ、お前とやりたいゲームあったんだ」
と、こないだ見つけた二人プレイ用のゲームを思い出す
「え!いいの?やったー!!」
君は大袈裟に両手を挙げて喜んだ
暑いのによくそんなにはしゃげるなぁ…
なんて思いながら2人並んで僕の家までの道を歩く

君と一緒にいる口実が作れるなら、この暑さも少しは悪くないかもしれない、なんて思いながら



お題:『太陽』

8/6/2022, 12:24:54 PM