ひとが生きるうえで大切なことは、
たった二つだけだ。
「ありがとう」と「ごめんなさい」を、
理解しようとすること。
それは、特別な目標ではなく、
ずっと向き合ってきた基本のことだ。
「ありがとう」を辿ることは、
自分の快適さや安全、選択肢が、
誰のどんな摩耗の上に成立しているのかを直視すること。
「ごめんなさい」を辿ることは、
生き残るために、
自分がどこで手を汚し、何を黙認しているのかを直視すること。
ひとは、単独完結を捨てた代わりに脳を肥大させた生き物だ。
分業し、継承し、役割を預け合うことでしか、生を成立させられない。
巣を作り、狩り、耕し、育て、実らせ、収穫し、調理し、
編み、縫い、湯を炊く。
これらすべてを、ひとりで引き受け、生きられるか。
「ありがとう」と「ごめんなさい」は、
後から来る倫理じゃない。
群れに接続された瞬間に、同時発生する知覚だ。
ありがとうも、ごめんなさいも理解しようとしないまま生きることは、群れの恩恵を消費だけしていくことだ。
今年も私はただ、
それを見失わないように生きていくことを、抱負とする。
題 今年の抱負
1/2/2026, 11:12:13 AM