涙は…透明だよな。
うん、そのまんまだ。
だから、涙について語ればいいのかな。
もうすでに語ったことがあるような気もするが、大人になったら、自分事で涙を流すことはほぼ無くなった。
転んで泣いたり、怯えて泣くことはもう無いし、去年受けた手術だって痛くて怖かったけど、涙を流すなんてことはなかったな。
…まあ、大人なんで当たり前だが。
それでも自分は間違いなく泣き虫だ。
そーゆー映画の予告で泣ける。
で、こんなんじゃ本編を観たらどうなるんだろとか思って観てみると、案外泣けなかったりもするが。
あと、音楽に弱い。
その歌詞がエモいとさらに泣きが加速する。
十数年前、職場の先輩の奥さんが亡くなった。
私は奥さんとの面識はなく、その訃報を聞いても、先輩が大変だろうな、くらいの感想しか持てなかった。
だが数日後、お葬式に参列した上司から、式中に読まれたという先輩から奥さんへのお別れの手紙を見せられた。
当然私は、周りが引くほど泣いた。
皆が働く職場でだ。
そして一昨日のこと、その先輩と話す機会があった。
私はただ単に、当時あの場にいなかった先輩に、
「あの手紙読ませてもらって、感動したんですよ」
と伝えたかっただけなのだが、手紙を読んだ、と伝えたところで、不意にまた涙が込み上げてきて、そこから何も言えなくなってしまった。
50越えたおっさんが、そう何度も職場で号泣するわけにはいかない。
そんな涙もろい自分が、最近一番べらぼうに泣いたのが、数年振りに見た、ケツメイシの「友よ~この先もずっと…」のMV。
こんな想いでこのMVを見ることになるとは思わなかったな、あの頃は。
やっぱり、誰かに永遠に会えなくなることが、何よりも悲しい。
それがたとえ、自分じゃなく他の人にとってのことでも。
だから、透明な涙のように、見えない存在にならないで。
大切な人達よ。
1/16/2025, 3:28:53 PM