掴めなかった。まだ空が青い頃から探して、追いかけて、転げてもまだ追いかけていたのに。掴めなかった。それは私の夢で、希望で、明日だったのに。そうやって初めて下を向いた時、そこに、星はあった。私から零れた屑が、空を映して、真黒だったけど、輝いていた。星を追いかけた。希望を求めた。掴めなかった。それでも、上を見ることだけが希望ではないと知った。七夕だけが星がきれいな訳ではないということも。ずっと見ていたから、気づいたの。
7/21/2025, 2:50:22 PM