—最高のライバル—
親友が、大学進学の為に上京するという。その大学はサッカー部が強い。何人ものプロ選手を輩出している、有名な大学である。
駅の改札口で彼の後ろ姿を見つめていた。
「他の奴らに負けるんじゃねぇぞ」
俺は、小学校の頃から彼と一緒にサッカーをプレーしてきた。だから、周りの誰にも負けてほしくなかった。
「当たり前だ。今度は敵同士で——」
俺は地元の大学に進学し、サッカーを続けるつもりだ。
「また会おうな」
「あぁ。試合であたったらボコボコにするからな」
俺がそう言うと、彼は笑った。
最後に手を振って、彼が見えなくなるまで見送った。
「絶対負けない」
次会う時には、絶対に彼よりも上手くなって見せる。彼と再会できるのを楽しみにしながらも、心は闘志で熱く燃えていた。
お題:LaLaLa Goodbye
10/14/2025, 2:14:41 AM