No.27:君と見た虹
空に掛かる七色に乗り、その先に行けたなら
幸せだと感じられるのだろうか
”幸運の兆し“と言う意味があると知った時
ふと、そんな事を思った。
ただ流れていく時を。恵まれているとは言われるけれど、”つまらない“と感じてしまうこの時を。終わらせる事ができるのだろうか
青に戻った空を眺め、そんな事を考えていた
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「ねぇ□□君!今日は何もないから、一緒に帰ろ♪」
「うん、勿論いいよ」
「やったぁ!」
「......ふふ、」
「?どうしたの?」
「...いや、なんでもないよ」
きょとりとした顔を浮かべる彼を見て、つい笑が溢れてしまった。
...もしかしたら、あの虹はこの時を表していたのかもしれない。
彼と出会えて、何気ない日常が。
楽しくて、嬉しくて
虹の先は分からないけれど。
門のようなそれは、幸せを招いてくれたんだなぁ...っと、
「ただ、幸せだなぁ...ってね♪」
微笑みかけながら、心底そう思ったのでした。
2/22/2025, 12:13:07 PM