君を探して
「君を探して…運命の二人へ
ホワイトデーに寄せて」
いつも僕を見ている君は、なにかあるとすぐに現れた、呼んでもないのに、呼びたい時に現れるんだ。君は丸くて大きな空一面を茜色に染める夕焼けの太陽だった。僕は、その茜色につつまれて一人また一人お母さんが迎えに来る友達を見送って、最後に君と二人きりになる。何時だって君は茜色の大きな笑顔で僕をつつんでいた。いじめられた時もお父さんが事故で突然お母さんのところに行って、漁師のおじいちゃんと二人きりになった時も、茜色の笑顔の君は僕を包んでくれて、「世の中には早く大人にならなきゃいけない子供がいるんだ」と教えてくれて、その一人が僕だとも分かるように示してくれて、それまでの間の帰り道二人で帰ろうと言ってくれた。君はいつも笑っていて、バカみたいな遊びや、くだらなく皮肉いっぱいの辛辣な歌や物語を聞かせてくれた。君は僕が嬉しいとキラキラ輝いて長い長い影を描いた、僕は君がこしらえた影と駆けっこをして帰った。君の笑い声が何時までも聞こえていた。僕が涙の時は君は小さくなり、影も声も潜めた、けれど僕にだけは君は見えていた。そして、友達が一人づつお母さんに手を引かれて帰る後ろ姿を見送る気分の時には、素知らぬ振りで、真っ赤に燃えて僕の帰り道にデッカイ笑顔をこしらえて、僕の影を創った。僕はそんな君につつまれて一人走って帰った。
春は穏やかに花に揺れて、夏は涼しい風を運び秋には紅葉と紅色比べをし、そして冬には焚き火の煙を映えるように映して僕をつつんでいた。
その時は、僕の気づかない時に訪れた。
その夕日が君と僕の最後の帰り道だったなんて僕は知らなかった。僕が17歳の夏はじめての朝を彼女と迎えた日の夕暮れ君の声も笑顔もフッと消えた。
それから、随分僕は夕暮れ時空を見上げ君を探していたような気がする…。ような、気がするのであった。何故ならその記憶さえ曖昧になり何時しか、君が最後まで公園にいた僕を照らして一緒に歌いながら話しながら帰ったことさえ夢物語であったような気がして、何時しかそれさえ思い出せなくなり、都会のアスファルトばかり見て歩いていた。
何度か恋をし恋を失くし、ある日君を忘れていたことを気づかせてくれた人に出会った。やっぱりその人はデッカイ笑顔の人だった。僕はあれは夢物語なんかじゃなかったと気がついた。
ずっと、探していた君を僕は見つけた。
父のように祖父のように親友のように
母のように祖母のように親友のように
君を探していたんだ、やっぱり君だったんだね。
僕をつつんでいた、デッカイ笑顔の夕日。
君を探して。
いけちゃんとぼく 作者 西原理恵子
ときめきトゥナイト「夕焼けのお姉ちゃん」
作者 池野恋
リスペクトオマージュ 作 心幸
令和7年3月14日
〜雑感〜
何時も、こういうのを読んでいると、「死にたい、生きていたくない、生きる価値もない…」と呟く方々を拝見します。お可哀想にと思う反面、罰当たりなと思ったり正直します。本当は誰よりも生きていたいから、私はここにいますと叫ぶ変わりに「死にたい」と呟くのでしょうか?全く自己中で身勝手な思考ですよね、繊細でもなんでもなく図々しささえ感じる。本当に人様に迷惑かけたくなく、生きていることに絶望したなら、きっとそんな人は黙って逝ってしまいそうなそんな気がしてなりません。「死にたい」と言ってるうちは「死ねない」気がします。もしも死にたがりやさんがいて、騒いで楽になったり、どうこうなるものなら騒げば良いけど。もしも命を粗末に出来る自由があるなら、生きたいもっと生きたかったと願いながら逝く人達に、命を与えて頂けたらなと思わざるを得ない。
僕が生きる今日は、もっと生きたかった誰かの明日かも知れないから…そんなこと歌ってらっしゃる方もいます。
それにしても、あの「御上」の見世物小屋は愚かしい。学歴しか自慢することがない者とそれを批判する者と、ある者もない者も有るのは学歴コンプレックスという同じ者同士の落ちる穴
。全く、両極端は結局同じでwww ひょっとしてドッペルゲンガーじゃなくて同一人物だったりしてwww 何事も過ぎたるは及ばざるが如し。ドラマはドラマと割り切って観れないし何でも深刻に無理矢理政治絡めて見当違いのスットコドッコイな野次野郎は何処でも困ったものだwww
コンプライアンス無視の、ド素人の雑感でした草もえる。
3/14/2025, 11:08:44 AM